今や、俳優として大人気のムロツヨシさんですが、ブレイクする前の下積み時代が長い方でもありますよね。
ムロツヨシさんは今、この下積み時代の地道な努力や、凄絶な生い立ちが話題になっています。
今回は、ムロツヨシさんの若い頃、下積み時代や生い立ちのエピソードについて調査しました!
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ムロツヨシの若い頃、下積み時代のエピソード

演技力も光るムロツヨシさんですが、下積み時代のエピソードもムロツヨシさんらしさを伺わせるものが多数あります。
大学を3週間で退学して役者の道へ

ムロツヨシさんは、一浪人して、あの偏差値64の東京理科大学・理学部数学科に進学されています。
ですが、この大学は、入学後なんと3週間で中退してしまいます。
入学後に「学びたいことがあってこの学科に来た」と語る同級生たちに出会って衝撃を受け、「夢を持つ側の人になりたい」と思うようになったムロツヨシさん。

ファンだった深津絵里が出演する舞台『陽だまりの樹』を観に行き、1幕ラストで段田安則が涙を流す芝居を見て感銘を受けます。
ちょうど、養い親の祖父母が経済的に家庭崩壊しかけていたのもあって、大学を3週間で退学し、俳優を志すことになったのだそうです。
15年間アルバイト生活

役者道に入り、俳優養成所に入るも、その後の下積み時代は長く、15年間アルバイトなしでは生活できなかったのだとか。
大学中退当時は、「3~4年で食べられるようになるだろう」と考えていたそうなので、予想外の展開だったんですね。
朝4時から昼まで、横浜市中央卸売市場の鮮魚店でマグロを運び、午後は俳優養成所で演技を学ぶ日々。
アルバイト歴が長いあまり、コンサートの設営バイトではチーフにまで上り詰めてしまったのだそうです。
単独で小劇場を借り、舞台に立つ日々

俳優養成所を卒業後は、数々のオーディションを受けたり、単独で劇場を借りて小舞台に立ち、経験を積む日々。
1999年、21歳の時には、貯金をはたいて「相鉄本多劇場」(2014年に閉館)を予約するも、せっかく満員になった客席は、くすりともしなかったのだとか。
2001年には、役者数人を誘って演劇ユニット「劇団ヤニーズ」を結成し、脚本・演出・出演も担当しましたが、「ムロはアツすぎて俺達とは違う」とクビに。

2004年頃の1年間は、自分を追い込むためにバイトもやめて8本の舞台に出演。
この時の2本の舞台で、映画監督の本広克行さんの目に留まり、2005年の映画『交渉人 真下正義』や『サマータイム・ブルース』の出演につながっています。
「ムロツヨシ」を連呼し営業活動

ムロツヨシさんは、当初は「黙って立ってるだけでカッコいい役者」を目指していたのだそうです。
しかし、それでは食べていけないことに26、27歳で気づいたのだとか。
それ以降、この「ウザさ」や「よくしゃべること」をウリにするしかないと考え、役風を今のように「喜劇役者」に変更。

営業活動もポジティブ路線に変更し、飲み会の席などで、ひたすら名刺を配りながら「ムロツヨシ」を連呼したのだそうです。
飲み物を注文する時など、何か発言するたびに「ムロツヨシです」と連呼して印象づけ。
嫌でも名前を覚えてもらって、「僕を使ってください」と言い続けたのだそうです。

本広克行監督がムロツヨシさんを作品に出演させたのも、最終的にはこの「押し」だったようです。
- 「ムロツヨシはこう考えますね」
- 「いやいや、ムロツヨシはそう思いませんよ」
- 監督にしつこいと言われても、「またまた~、ムロツヨシそんなことないですよ~」
舞台で目に留まったのが一番の理由だとは思いますが、ここまで売り込まれて、監督も思わず使ってしまったのかもしれませんね。

2005年の『交渉人 真下正義』では、柳葉敏郎が写ったら、カメラのどこかにいるように映り込むための努力をしたのだとか。
上の写真、たしかに左端にムロツヨシさんが写っていますね。

ムロツヨシさんは、そうして多数の作品に出演するうちに、多数の監督とのつながりができ、徐々に活躍の場を広げていったのだそうです。
役者だけで食べていけるようになるのに、実に15年がかかったのだとか。
ムロツヨシさんの役者への本気度がすごいですね!
ムロツヨシの若い頃、下積み時代の作品は?

まずは、ムロツヨシさんがブレイクする前に出演していた作品を並べてみましょう。
ムロツヨシさんの若い頃の作品のうち、SNSでも好評な作品をまとめてみました。
2005年 映画『交渉人 真下正義』

ムロツヨシさんは、なんと2005年5月7日公開の『交渉人 真下正義』に出演しています。
そして、この作品がムロツヨシさんの映画デビュー作。
役柄は、警視庁刑事部交渉課準備室 交渉人補 警部補の「倉橋大助」。
以降、『踊る大捜査線 THE MOVIE3(2010年7月3日公開)』『踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望(2012年9月7日)公開』にも出演しています。
ムロツヨシさん、踊る大捜査線に出てたんだ(・・;) pic.twitter.com/uAdEYnAWMl
— こっ (@tupper501) September 16, 2017
久々に、『交渉人・真下正義』見たぁ~♪
やっぱし、安定のムロツヨシが居る(///ω///)♪ pic.twitter.com/xZITBSeesK
— YUMIKO@ムロ中毒患者 (@yumi_muro) October 4, 2015
それでも、メガネをかけていて今とイメージが全然違うからか、「エンドロールを見るまで気づかなかった」という人も多いです。
今でも出演していたことを驚かれる作品ですね。
2005年 映画『サマータイムマシン・ブルース』

ムロツヨシさんは、同じく本広克行監督の映画『サマータイムマシン・ブルース』(2005年9月3日公開)にも出演。
これらの映画出演を皮切りに、ムロツヨシさんは現在まで、実に50近い映画作品、ドラマは80作品以上に出演しています。
みんな!映画「サマータイムマシン・ブルース」を観るんだ!
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試写会行ったぐらい面白いから!!!
ムロツヨシさん、上野樹里さんなどの演技もよく、監督は「踊る大捜査線」の本広監督。なんせ脚本が良くできてる。ヨーロッパ企画の舞台演劇だもの! ほわーってなるよ pic.twitter.com/T9YItyytn7— わったん (@wattan5) April 18, 2020
若い頃のムロツヨシさん、細いですね!
ムロツヨシさんは、若い頃はほとんどがチョイ役ながら、当初から演技が好評価されているものが多いです。
2009年 映画『呪怨 白い老女』

2009年6月公開の映画『呪怨 白い老女』では、作品に深く関わってくるロリコンのサイコキネシストを演じています。
その怪演ぶりは、見た人がムロツヨシさんを忘れられないほど。
@murotsuyoshi 呪怨観てしまいました、ムロさん怖すぎ!家のどっかにムロさんが居そうで怖くて普通に生活できません( ̄□ ̄;)!!
— パヒこ (@papitoma510) February 22, 2013
メインの「白い老女」よりムロツヨシさんのほうが怖かった、というコメントも多いです。
ムロツヨシさんの演技力が光る怪演でした。
2011年・2012年、2016年 ドラマ『勇者ヨシヒコ』

ムロツヨシさんは、ドラマ『勇者ヨシヒコ』で、クセの強い魔法使い「メレブ」役を演じています。
新年からムロツヨシ見れた笑
勇者ヨシヒコ見てから
ムロツヨシが好きになった♡— すみれ (@sumire_0928) December 31, 2016
このドラマの監督だった福田雄一監督は、その後もムロツヨシさんを「福田組の常連」として重宝。
多くの作品に出演することになり、現在のブレイクにつながったと言われています。
2013年 NHK朝ドラ『ごちそうさん』

ムロツヨシさんを一躍有名にしたと言われているのが、2013年9月30日から放送されたNHK朝の連続ドラマ『ごちそうさん』です。
ムロツヨシさんは、主人公のめいこの夫、西門悠太郎が通っていた大学の教授役で、自由なアドリブと強烈なキャラクターが評判を呼びました。
俳優としての収入も、この頃から安定し、初めて後輩に奢ることができたのだそうです。
2014年 ドラマ『新解釈日本史』

2014年4月に毎日放送で放送されたドラマ『新解釈日本史』は、主演2作目です。
(初主演作は、NHK Eテレの『ぐいぐいゾンビ』(2013年4月~12月放送))
ムロツヨシさんが、日本史史上の有名人に扮し、独特の空気感で紹介してくれるドラマです。
ムロツヨシさんのあの独特な空気感が面白くて、自然と覚えてしまうのではないでしょうか。
このように、ムロツヨシさんは下積み時代が長く、多数の作品に出演しています。
その中で、3枚目から真面目な役、気味の悪い役まで、幅広い演技力を見せています。
ムロツヨシの若い頃、下積み時代のエピソード|まとめ

- ムロツヨシは若い頃、下積み時代が長く、15年アルバイトをしながら頑張っていた
- 役者として使ってもらえるように、自分の名前を連呼してあちこちで猛アピールした
以上、ムロツヨシさんの若い頃、下積み時代についてお届けしました。
ブレイクするまで非常に時間のかかったムロツヨシさんですが、現在のブレイクの裏には凄絶な過去や努力がありましたね。
引き続き、ムロツヨシさんを応援していきたいと思います!
